情報の宝庫! ねんきん定期便をじっくり見てみよう

まずねんきん定期便は50歳以上と未満でデザインが異なりますが、今回はみなさん50代ですから50歳以上のねんきん定期便をサンプルにお伝えします。

 
 

最初にA欄をチェックしてみましょう。ここはこれまであなたが年金保険料を何カ月払ったのかが書かれています。保険料を納めていなかった月は入りませんが、免除などを受けた期間は含まれます。大切なことはA欄が120カ月以上になっていることです。もし足りない場合は、老齢年金が一切受けられない「無年金」になってしまう可能性があるので、即座に年金事務所に相談にいきましょう。

B欄に数字が入っている人は、特別支給の老齢厚生年金の対象者です。これは長寿化にあたり昭和60年に年金支給開始年齢を60歳から65歳に引き上げたのですが、さすがにいきなりは変えられないので長い時間をかけて少しずつ引き上げていった経過措置です。対象となる方は、ここに〇歳から△円と年金見込み額が記載されています。

特別支給の老齢厚生年金の支給開始年齢は、男女の生年月日で異なり女性は5年遅れです。その昔男性の定年は55歳、女性は50歳だった時代があるのだそうです。女性だからという理由だけで、働くことに格差があった時代の不平等を補うためにこの差が設けられていると言われています。従って会社員女性は、昭和41年4月1日生まれまでの方が特別支給の老齢厚生年金の対象です。一方公務員女性は昔から仕事に男女の格差がなかったので、男性と同じスケジュールです。年金のルールにはこのように時代が反映されているものがあります。

C欄はD欄の状態が60歳まで継続することを前提として試算された「年金見込み額」が(1)と(2)の合計(網掛け部分)というところに記載されています。例えばD欄に「納付済み」とか「3号」とか漢字が書かれている人は国民年金のみに加入している自営業や専業主婦などになりますので、60歳までずっとそのままの状態という前提です。一方D欄に500(千円)などと数字が書いてある人は、平均給与50万円の会社員または公務員という意味です。その給与がもし60歳まで変わらなければという前提での見込み額がC欄に記載されているというわけです。支給開始年齢は65歳です。

見込み額は給与などの前提ありきなので、D欄記載の状況が変わるとC欄の金額も変わります。例えば会社員なら役職定年や出向などで給与が変動すると見込みが見込みではなくなるのです。その場合は翌年のねんきん定期便にアップデートされるので、そちらをチェックするか、ねんきんネットに登録して自分で試算をしたりします。