2022年4月、七十七銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「日経225ノーロードオープン」の概要

七十七銀行の4月ランキング1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。3月は約108億円の資金流出となり、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大の資金流出額だった。基準価額が+5.69%と大きく上昇し、利益確定売りが優勢になったからだ。一方、4月は約155億円の資金流入となった。これは、4月の基準価額が下落したからだ。このように、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増え、株価が上昇する局面で売りが増える傾向にある。5月以降も日経平均株価は上値の重い展開が続いているが、株価が下落する局面では、同ファンドに買いを入れる顧客が多いだろう。

■日経225ノーロードオープン 
基準価額 19,300円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 2,286.84億円

<騰落率> 
1カ月 -3.54%
3カ月   0.16%
6カ月 -6.47%
1年     -6.11%

※4月末時点

全体を見て:「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが人気

七十七銀行では「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが人気で、「Dコース」が2位、「Bコース」が4位にランクインしている。同シリーズは、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど、米国の成長株に投資するアクティブファンドである。「Dコース」の4月の基準価額は、6.79%のマイナスリターンだった。ただ、同ファンドには4月に約626億円の資金が流入。これは、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大だった。そして、「Bコース」にも約236億円の資金流入があり、こちらは国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で4番目の大きさだった。4月の米国の成長株は軟調だったが、リバウンド狙いの買いを入れた投資家が多かったと考えられる。5月に入っても米国株は上値の重い展開が続いているが、引き続き七十七銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型  
基準価額 10,555円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆7,452.96億円

<騰落率>
1カ月 -6.79%
3カ月 -0.55%
6カ月 -6.84%
1年      6.89%

※4月末時点