サラリーマンも控除される項目を忘れずに

また、雇用主側が自動的に税金の計算をしてくれることで、税金の払いすぎにも無頓着な人が多いように思える。もともと給与から源泉徴収でしっかりと税金が引かれているのだから、払い過ぎがないかも忘れずにチェックしておきたい。

そもそも税金が天引きされていくと、「節税」という感覚がなくなってくる。しかし、申告し忘れているものは案外あるものだ。例えば、副業を持っている人なども、確定申告で経費を申請することで戻ってくる税金がある。定年後の再雇用が進めば、医療費が年々高くなっていく労働者も増えるだろう。これからはサラリーマンも節税に目を配る時代ではないだろうか。

控除のメリットが大きいiDeCo 

iDeCoで老後資金を積み立てている人も、掛金部分は非課税だ。この非課税部分は、積み重なっていくとかなり大きい。掛金が所得から控除されるわけなので、所得税はもちろん、住民税の節約にもなる。自営業の人は当然ながら、サラリーマンでもiDeCoに加入している場合は、年末調整時に非課税部分の申告をしているかと思う。

例えば、年収300万円~600万円台の世帯でiDeCoに加入していた場合のメリットを調べてみると、概算で以下の表のようになる。

出所:ダイワのiDeCoより抜粋
※税負担軽減額は以下の計算式でシミュレーション。
●税率=所得税率×1.021(復興特別所得税)+住民税率(10%)
●税負担軽減額=月額掛金×12ヶ月×税率
※概算値のため、実際の金額とは異なります。ご注意ください。