2022年3月、みずほ証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」の概要 

みずほ証券の3月ランキング1位は、「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」だった。同ファンドは、世界の株式に投資し、長期的な値上がり益の獲得を目指して運用を行うアクティブファンドである。2月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。

1.マイクロソフト(米国)
2.ロレアル(フランス)
3.ノボ・ノルディスク(デンマーク)
4.フィリップ・モリス・インターナショナル(米国)
5.エスティローダー(米国)

2021年12月に新規設定されたファンドで、みずほ証券での人気は高い。2月は3.45%のマイナスとなったが、3月末の基準価額は9,789円と、2月末の8897円に比べて約10%上昇している。3月最終週(28日~4月1日)には同ファンドに約83億円の資金流入があり、これは国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で3番目の大きさである。高水準の資金流入が続いているので、4月以降も同ファンドがみずほ証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド 
基準価額 8,897円
信託報酬 1.8335%(年率・税込)
純資産残高 1,898.59億円

<騰落率>
1カ月     -3.45%
設定来 -11.03%

※2月末時点

全体を見て:海外株式型ファンドが人気

みずほ証券では海外株式型ファンドの人気が高いが、3月も上位10ファンドすべてが海外株式型ファンドとなった。2位の「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカ ICA」は、米国の金融商品取引所に上場している株式に投資するアクティブファンドで、2月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。

1.マイクロソフト 7.7%
2.アマゾン・ドット・コム 4.3%
3.ブロードコム 4.1%
4.アルファベット 3.7%
5.コムキャスト 2.8%

2月は米国金利上昇やウクライナ情勢の緊迫化によって0.7%のマイナスリターンとなったが、3月に入って上昇に転じ、4月5日時点の基準価額は16,447円まで上昇している。3月末時点における1年間の上昇率も24.20%と好調で、3年では67.96%も上昇している。好調なパフォーマンスを背景に、4月以降もみずほ証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカ ICA  
基準価額 14,934円
信託報酬 1.133%(年率・税込)
純資産残高 610.6億円

<騰落率>
1カ月 -0.7%
3カ月 -3.1%
6カ月  2.1%
1年      21.8%

※2月末時点