2022年2月第4週、大和証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「ダイワ・ブルベア・ファンド6 ブル3倍日本株ポートフォリオ6」の概要
大和証券の2月第4週買付金額ランキング1位は、「ダイワ・ブルベア・ファンド6 ブル3倍日本株ポートフォリオ6」だった。同ファンドは、国内の株価指数先物および債券に投資し、日々の基準価額の値動きが国内の株式市場の値動きの3倍程度となることを目指して運用を行うブル型ファンドである。2021年4月に新規設定されたファンドで、2月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 -6.2%
3カ月 -12.1%
6カ月 -19.5%
設定来 -33.6%
2月末の日経平均株価は、1月末に比べて1.8%下落した。米国のFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が強まったことや、ウクライナ情勢の緊迫化によって売りが優勢になったからだ。24日には25,775.64円まで下落し、昨年来安値を更新した。その後はやや値を戻したものの、同ファンドの基準価額も大きく下落している。ただ、ブル型ファンドは株価が下落するときに買いが増える傾向にあるので、大和証券でもリバウンド狙いで買いを入れた投資家が多かったと考えられる。3月になっても株式市場は不安定な相場環境が続いているが、株価が下落する局面では同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。
全体を見て:日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが人気
2位に「ダイワ・ノーロード 日経225ファンド」、4位に「ストック インデックス ファンド225」、7位に「ダイワ・インデックスセレクト 日経225」と、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが3つランクインしている。2位の「ダイワ・ノーロード 日経225ファンド」は国内の株式に投資し、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、1月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 -6.3%
3カ月 -6.5%
6カ月 -0.5%
1年 -1.4%
2月の日経平均株価も上値の重い展開が続き、24日には25,775.64円まで下落。昨年来安値を更新した。ただ、1位の「ダイワ・ブルベア・ファンド6 ブル3倍日本株ポートフォリオ6」のブル型ファンドと同じように、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドも、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。3月以降も株価が急落する局面では、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドに買いが入る可能性は高いだろう。