2022年1月、横浜銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS 日経225インデックス」の概況

横浜銀行の1月販売件数ランキング1位は、「eMAXIS 日経225インデックス」だった。同ファンドは、「日経平均株価(日経225)(配当込み)」の値動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、1月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  -6.3%
3カ月  -6.5%
6カ月  -0.4%
1年     -1.3%

1月の日経平均株価は上値が重かった。FRB(米連邦準備制度理事会)が金融引締めに積極的なタカ派色を強めたことで金利が上昇。米国ではハイテク株などのグロース株を中心に売りが優勢になり、それが日本株にも波及したからだ。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。2月になっても日経平均株価は上値の重い展開が続いているが、株価が下落する局面では同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。

全体を見て:インデックスファンドの人気が高い

横浜銀行の1月ランキングでは、5本中4本がインデックスファンドとなっている。2位の「インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)」は、米国のNASDAQ100指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。NASDAQ100指数は、米国のナスダック市場に上場している企業のうち、金融業を除いた時価総額上位100社の株式で構成される株価指数。ハイテク株の動向を表す指数として、投資家の関心は高い。同ファンドの1月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  -12.04%
3カ月   -6.96%
6カ月       1.27%
1年        20.99%

IT・ハイテク関連株の比率が高いNASDAQ100指数は、1月に大きく下落した。1月のFOMC(連邦公開市場委員会)において、3月の利上げ実施が示唆されたことから長期金利が上昇。相対的な割高感が意識されやすいIT・ハイテク株は売りが優勢になったからだ。2月10日に発表された1月の米国のCPI(消費者物価指数)は前年同月比7.5%上昇し、約40年ぶりの高値水準となった。FRB(米連邦準備制度理事会)による複数回の利上げ観測が高まってきており、今後もIT・ハイテク関連株の比率が高いNASDAQ100指数は上値の重い展開が続きそうだ。