投資信託全体の騰落率1位は「SBI日本株4.3倍ブル」(19.95%)
2021年12月のリターン1位は、「SBI日本株4.3倍ブル」の20.0%だった。同ファンドは株価指数先物を積極的に活用することにより、日々の基準価格の値動きが国内の株式市場全体の概ね4.3倍程度となる投資成果を目指して運用を行うブル型ファンドである。12月の日経平均株価は約3.5%上昇し、国内の株式市場を対象にする同ファンドのリターンも高くなった。また、ランキング上位には、高レバレッジの国内株式ブル型ファンドが多い。ただし、一年間のリターンで見てみると、日経平均株価が約5%上昇しているのに対し、同ファンドは1.7%しか上昇していない。ブル型ファンドは一方的な値上がりの時には大きく上昇するが、緩やかな上昇の時は日経平均株価に比べて上昇率が劣る可能性もあるのだ。あくまでも短期的な利益を狙うファンドであり、中長期での運用には適していない点に注意が必要だ。