2021年12月、りそな銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の概要
りそな銀行の12月販売ランキング1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドは成長性が高いと判断される米国株式に投資するアクティブファンドで、12月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 3.39%
3カ月 14.49%
6カ月 16.02%
1年 42.44%
このような高いパフォーマンスを背景に同ファンドには高水準の資金流入が続き、2021年12月末時点における資産残高は1兆7,368億円となった。これは国内公募の追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大だ。2021年の資金流入額は9,393億円と1兆円近くに迫っており、投資家の人気は高い。2022年はFRB(米連邦準備制度理事会) による利上げ観測が高まり、長期金利が上昇しやすくなっている。同ファンドが投資する成長株(グロース株)にとって逆風になる可能性もあるが、高水準の資金流入が2022年も続くかどうかに注目している。
全体を見て:りそなラップ型ファンドが人気
2021年12月も、「りそなラップ型ファンド」が人気だった。ラップ口座とは金融機関の専門家が包括的に資産管理や運用を行うサービスで、ラップ型ファンドはラップ口座のようなサービスを少額から手軽に始められるサービスである。りそなラップ型ファンドでは、「安定型」「安定成長型」「成長型」の3つのタイプから運用コースを選べるが、2021年12月は「安定成長型」が3位となり、一番人気が高かった。安定成長型は、安定性と成長性のバランスを重視した運用を行い、1月11日時点における騰落率は、以下の通り。
3カ月 3.07%
6カ月 3.65%
1年 11.49%
世界各国の債券や株式、REIT(不動産投資信託)などの8資産に分散投資し、リスクを抑えながら安定的なリターンをだしている。外国株式ファンドのような高いリターンは望めないものの、安定的なリターンを狙えるファンドとして、2022年1月以降もりそな銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。