2021年12月、SBI証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の概要
SBI証券の12月販売ランキング1位は、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、11月末時点における騰落率は以下の通り。
1カ月 1.46%
3カ月 6.63%
6カ月 15.24%
1年 41.40%
11月末時点における1年間のリターンが41.40%と、高いパフォーマンスをだしているので、同ファンドの人気は高い。11月24日に純資産残高が4,044億円となり、2019年9月に設定されてから2年2カ月、527営業日で4,000億円を突破した。運用コストである信託報酬等が0.0938%(税込)と業界最低水準なので、コストに敏感な投資家の支持の厚さに加え、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに投資を始めた初心者も、同ファンドで積立投資をしている人が多い。12月もS&P500種株価指数は過去最高値を更新しているので、2022年1月以降も同ファンドの人気が継続する可能性は高いだろう。
全体を見て:国際株式(外国株式)ファンドの人気が高い
上位10ファンド中、国際株式型ファンドが8つランクインしている。とくに米国株を中心とした先進国の株式で運用する投資信託への資金流入が続いている。5位の「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」は、米国株式市場の動きをとらえることを目指す「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーしているので、NYダウやS&P500種株価指数よりもより幅広い銘柄に分散投資できるのが特徴だ。「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」の12月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 3.26%
3カ月 11.31%
6カ月 13.75%
保有コストである信託報酬が年率0.0938%(税込)と業界最低水準であることや、好調なパフォーマンスを背景に同ファンドには資金流入が続き、12月には設定からわずか183日で500億円を突破した。「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」とともに、2022年1月以降もSBI証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。