資金流入が続くものの株価下落により純資産総額は減少
ファンド数 5,608本(-4本)
2021年9月の資金動向では、海外株式型、国内株式型ともに資金流入が続き、7,726億円の資金流入となった。ただ、中国恒大集団の債務問題などを嫌気して株価が下落し、海外株式型を中心としたカテゴリーの残高が減少。純資産総額は約5,129億円の減少となった。
9月の新規設定ファンドは18本
9月の新規設定ファンドは18本となり、8月の26本から減少した。ただ、設定額は約311億円と8月の約86億円から大幅に増加した。もっとも設定額が大きかったのは、「アライアンス・バーンスタイン・グローバルESG・社債ファンド2021-09(限定追加型)」で、主に三菱UFJ銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券で販売。同ファンドは、新興国を含む世界の社債に投資する。そして、ESG(環境・社会・ガバナンス)評価が一定の基準を満たす銘柄を選定する点が特徴である。また、海外資産においては原則として為替ヘッジを行い、為替変動リスクの軽減を図る。9月は米国長期金利上昇によって、株式市場は不安定な相場展開となった。株式市場の不安心理が高まっているので、今後はより安定的な利益が期待できる債券ファンドへの注目は高まると考えている。