相談者のプロフィールとお金データ

【桜井美奈子さん(仮名)プロフィール】年齢:46歳
お住まいの都道府県:愛知県
家族構成:夫・子(20歳・大学生)の3人で暮らす
職業:自宅でネイルサロンを経営(個人事業主)

【寄せられたお悩み】「父が他界し、1年ほど前に相続で株式1000万円※1と現金2000万円が突然手元に……。子どもの学費は夫の収入で支払われていますし、当面使う予定はありません。今まで自分で投資をしたことがないですが、せっかくならばお金を殖やしたいと思い相談に来ました。
子どもの独立も見えてきて、老後資産についても考えなくてはと思っています※2。将来的には夫婦で老人ホームに入ることなども考えています。
かといって、せっかく父から受け継いだ財産なので減らしてしまうことは避けたく、積極的な運用までは考えていません。
こんな私は何をどんなふうにすればいいのか、アドバイスがほしいです」

※1 なお、株式は相談者の父が勤めていた会社のもので、生前少しずつ買いためていた。相談者は「父は心から、勤め先の会社を愛していたのだ」と感じて、売却するのも気が引けている。

※2 年金定期便によれば、夫婦で将来受給できる老齢年金は26万円/月の予定。

 【お悩みの論点】
①投資をしたことがないので、どうしたらいいかわからない(減らしたくない)
②株式を相続したが、どうしたらいいのか?
③老後のお金は足りるのか?

資産状況や月々の収支内訳

世帯の金融資産額(運用中の投資額と預貯金を合わせた金額):1800万円
(注)ここの資産には、相続で手に入れた株式1000万円と現金2000万円は含まれていない。

内訳
預貯金:1500万円
投資信託:300万円(ひふみ年金/相談者の夫がiDeCoで運用※3)
※3 友人の勧めと節税効果に惹かれ数年前から始めた。商品についてはよく分かっていないものの、新聞で見たという理由から「ひふみ年金」を選んでいる。

収支
<収入>
・世帯の毎月の手取り収入:45万円
・手取りの年収:800万円

<支出>
・毎月45万円

<支出内訳>
住居費1万円※5、水道光熱費3万円、食費11万円、交通費2万円、通信費3万円、
貯金4万円、学費13万円、保険1万円、iDeCo2万円、その他5万円
※5 住宅ローンは完済している。

現在、会社員のご主人と大学生の息子さんとの3人でお暮らしの桜井美奈子さん。住宅ローンもなく、大学生となったお子さんの学費の目途もついているため、そろそろ自分たちの老後を考えていきたいとのこと。

そんな時に実のお父様が亡くなられ、悲しさと共にやって来たのが遺産というプレゼントというわけですね。