簡易生命表は老後資金の計算には欠かせないデータ
平均余命などを表す簡易生命表は、私たちがファイナンシャルプランニングをする上でも、とても重要なデータです。
例えば、老後資金は、以下のような計算式が基本的な考え方になります。
※65歳で退職して65歳から公的年金を受給する場合
この計算式では、65歳以降、1年間でかかる生活費から1年あたりの公的年金等受給額を差し引いて、1年当たりの不足額を計算し、そこに退職してから亡くなるまでのリタイア生活の年数を掛け合わせています。平均余命が長くなればその分、老後も長くなります。ですから、老後を考える上では、少なくとも平均余命までは資金が足りるように準備をしていく必要があります。
最後のライフイベント資金とは、退職後にまとまって必要になる資金のことです。具体的には、住宅ローンの繰上げ返済、住宅リフォーム資金、自動車購入、子どもの結婚援助、介護費用、葬儀費用等が考えられます。
この計算式による老後資金を、退職年齢までに貯められる予定の金融資産(預貯金、投資、保険の満期金等含む)と退職金、企業年金等の合計金額と比べてみましょう。
そして計算の結果、自己資金が不足しそうな場合には……
老後の支出を減らす:生活費の見直し、ライフイベント資金の見直し
老後の収入を増やす:働く年数を増やす
現役時代の蓄えを増やす:生活費の見直し、収入アップ、資産運用
などの対策を考えていく必要があります。