「2023年度からは、いよいよ成果が求められるフェーズだと捉えています」 と切り出したのは、中国銀行の常務取締役である谷口晋一氏だ。同行では今年度から2026年度までの中期経営計画「未来共創プラン ステージⅢ」がスタートしたが、2017年度から続く10年間の長期経営計画「Vision2027『未来共創プラン』」の最終ステージという位置付けでもあり、まさに締めくくりの4年間になるわけだ。
預かり資産業務に積極的な中国銀行 新たなNISA向けの戦略は
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今年度の資産運用ビジネスにおける最大のトピックが、2024年に始まる新NISAであるのは間違いない。すでに多くの販売会社が、口座獲得に向けた取り組みをスタートさせつつあるが、預かり資産業務に積極的で、特に先進的な商品戦略で知られる中国銀行にとっても新NISAは大きな意味を持ち、10年という長期経営計画の最終ステージに入った今年度以降の起爆剤としても期待されている。同行のリテールビジネスをけん引する3人のキーパーソンにその戦略を聞いた(2023年5月2日取材)。