日本証券業協会が事務局を務め各自主規制機関、業界団体で構成する「NISA推進戦略協議会」は6月14日、都内で初会合を開きました。出席した金融庁の中島淳一長官は、顧客の最善の利益を追求する業務運営の徹底など、国民が安心して投資できる環境の整備に向けた協力を販売サイド、運用サイドの双方に呼びかけました。
NISA推進戦略協議会は、24年1月に開始する新しいNISA制度のスムーズな導入を目指し、官民一体で新制度の普及啓発・広報活動を行うために設置されました。
協議会は今後の主な検討事項として、①NISAの制度内容の理解と共有②NISA制度の普及・広報と「ブランド化」の推進に向けた戦略の協議、情報共有——を挙げています。
NISAの「ブランド化」とは具体的に何を意味するのか、協議会の設置要綱など公表資料では明らかにされていませんが、中島長官は初会合でこの点について当局としての一定の考え方を示しました。