野村総合研究所(NRI)が行った「富裕層アンケート調査」(2020)によりますと、純金融資産保有額が1億円以上ある世帯は、日本全国で132.7万世帯あります。
内訳は、5億円以上を保有する「超富裕層」は8.7万世帯、1億円以上5億円未満の「富裕層」が124万世帯ありました。これら超富裕層・富裕層の世帯数は、アベノミクスが始まった2013年以降、一貫して増加を続けており、過去最高だった2017年の調査を上回り、2005年以降最多となりました。
表1は、保有金融資産残高ごとに全世帯を超富裕層~マス層までの5つの区分に分け、それぞれの世帯数と資産保有額を一覧にまとめたものです。この表では、上から超富裕層、富裕層に続いて、5000万円以上1億円未満の「準富裕層」、3000万円超5000万円未満の「アッパーマス層」、3000万円未満の「マス層」がまさに“ピラミッド状”に並んでいます。そのうち、マス層の世帯数が全体の約80%を占めています。
表1.純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数
出所:「NRI富裕層アンケート調査」(2020)