2021年3月、三井住友信託銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」の概要

三井住友信託銀行の3月販売金額トップはデジタル・トランスフォーメーション株式ファンドであった。
同ファンドは世界の上場株式の中から、ゼロ・コンタクト・ビジネス(非接触型ビジネス)をしている企業の株式などに投資を行う。2月末の組入銘柄上位は、以下の通りだ。

1.ペイパル・ホールディングス(アメリカ) 3.4% 2.ショピファイ(カナダ) 3.4% 3.ネットフリックス(アメリカ) 3.2% 4.テンセント(中国) 3.2% 5.ロク(アメリカ)3.1%

モーニングスターの集計によると、同ファンドには3月に499億円の資金流入となり、国内公募追加型投信(ETFを除く)で資金流入額2位となった。同ファンドのような国際株式型への資金流入は続いており、4月も上位に入る可能性は高いだろう。

全体を見て:好調な国内REIT系ファンドが目立つ

第4位と9位にJ-REIT・リサーチ・オープがランクインしている。国内のREITのパフォーマンスが改善してきているので、J-REITに注目した投資家が多かったと考えられる。

2021年2月末時点での3カ月リターンを見ると、国内REIT型ファンドは15.76%と国内株式型の6.23%、国際株式型の10.12%を上回っているからだ。

昨年はコロナ禍で株式に比べてREIT市場のパフォーマンスは優れなかったが、年明け以降は堅調な展開になっている。国内のREIT市場全体の値動きを表す東証REIT指数は、4月に入っても2,000ポイントを上回って推移している(4月13日時点)。このまま堅調な動きをキープできれば、4月も資金流入が期待できるだろう。

ここに注目:複数資産に投資するバランスファンド「クアトロ」が2位に

ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド(愛称:クアトロ)が2位になっている。同ファンドは様々な資産への分散投資と投資戦略を活用し、マーケット環境に応じて資産配分を機動的に変更することにより「負けない運用」を目指す。そして、モーニングスター「ファンドオブザイヤー2020」のバランス(成長)型部門で最優秀ファンド賞を受賞している評価の高いファンドである。2021年2月末時点の組入比率は、以下の通りだ。

株式 24.2% 債券 43.1% オルタナティブ 15.2% キャッシュ・短期金融商品等 17.6%

モーニングスターの集計によると、バランス型ファンドは3月に837億円の資金流入となり、6カ月ぶりの流入超過となった。昨年から国際株式型への資金流入が続き、バランス型ファンドからの資金流出が止まらなかったが、同ファンドへの資金流入額は192億円となり、全ファンドの中で第10位となった。

4月以降もバランス型ファンドへの資金流入が続くかどうかに注目している。