保険に縛られない金融アドバイスを20年以上実践
FPMが証券仲介業(現在の金融商品仲介業)を始めたのは2004年。IFAビジネス歴は実に16年以上に及ぶが、投資信託の取り扱いはさらにその4年前、2000年から始めていたという。
きっかけは、当時FPMの主要取引先だったアイエヌジー生命保険(現エヌエヌ生命保険)による代理店セミナーだった。一定以上の知識を持った販売員だけが参加できるセミナーで、証券畑だった嘉瀬氏は足繁く参加した。資産のアドバイスでは保障だけでなく資産形成にも話が及ぶはず。であれば、保険だけでなく投信等も含めて提案すべきといった内容で、当時先進的だったアロケーションといった概念も交えて説く講義だったという。
「他社預りの保有資産に関する相談にも応えたいと考えていたところに、アイエヌジー生命で投資信託も扱っていると聞き、導入を決めました」。アイエヌジー投信(現NN インベストメント・パートナーズ)に限らず、系列外の商品も扱う公平な姿勢に共感したこともあり、2001年3月に取り扱い開始に踏み切ったが、アイエヌジーでの投信取り扱いは数年で終了。その受け皿として、2004年に日興証券(現SMBC日興証券)で登録して開始したのが証券仲介業だった。
現在も生損保数社において関東甲信越地方での取扱高トップクラスを誇るというFPMだが、当時すでに生損保の取扱高で存在感を発揮していたという。なぜ保険に注力せず、投信も扱うことにしたのか。その答えは、やはり「地元金融機関としての地域貢献」にあった。