墓じまいで壁に直面…離檀料と供養料でまさかの200万円

実家は母が自分で片付けを進めていたので、大きな家具や家電を不用品回収業者に引き取ってもらったくらいで済みました。地方都市ではありますが、それなりに立地が良く、売り出してから時間を置かずに買い手が付きました。

問題は、父が35年前に購入し、そこに眠っているお墓でした。

地元の企業に勤務していた父は、次男で分家だったため、早めに自分たちのお墓を用意しておく必要があると考えていたようです。近くのお寺が墓地の区画を広げることを知り、今がチャンスと申し込みを決めました。

実際に購入してみると、毎年何万円もの檀家料を徴収されたり、お盆やお彼岸の法会の手伝いがあったり、なかなか大変だと母がこぼしていました。

ですから、母が「生きているうちに墓じまいをして、お父さんの遺骨もこちらに持ってきたい」と言い出した時、「じゃあ、私がお寺さんに行ってくるよ」と、すぐに菩提寺に出向いたのでした。

母がこちらに越してきた経緯を説明し、墓じまいをしたいと申し出ると、いかにも好々爺といった感じのご住職は、「そういうご事情でしたら仕方ありませんね」と同意してくれました。

しかし、ことはそう簡単に運びませんでした。

すぐに手続きに入るのかと思いきや、墓じまいに当たり離檀料と閉眼供養料を合わせて200万円、その他に墓石の撤去や整地費用がかかるという話をされました。

離檀料の話は聞いていましたが、まさか、そんなに高いとは思いもしませんでした。

実家を売ってまとまったお金を得たものの、母の懐具合がそれほど潤沢でないことは知っています。ですから、お墓にかかる費用は私が払うつもりでした。

母も気に入っている我が家の近くの古刹には2人用の納骨堂があり、30万~40万円ほどの費用で納骨できます。墓じまいも含めて改葬費用は総額100万円程度で収まるだろうと考えていたのです。