オーナーの特定を経て「ヤミ民泊」の事実が発覚
市役所で物件のオーナーを特定し、民泊の登録状況を調べたところ、なんと、お隣は事業者登録をしていないヤミ民泊だったことが判明しました。しかも、足がつかないように中国国内の旅行予約サイトを使って募集をかけていたというのですから悪質です。
ここまで分かってくれば解決も近いだろうと思っていましたが、実際はさらに数カ月を要しました。日本でいろいろなビジネスを手掛ける実業家だというオーナーがなかなか捕まらなかったからです。
ようやく市役所の担当者が話をする機会を得た時、最初は「郊外のセカンドハウスとして購入した。会社の人間を呼んで騒いだことはあったかもしれないが、ヤミ民泊など営業していない」としらを切ったそうです。しかし、その時には私たちが密かに撮っておいた動画や写真が役立ちました。動かぬ証拠を突き付けられ、オーナーは「民泊はもうやらない。物件は手放すつもりだ」と話したという報告を受けました。
身近に迫る空き家・ヤミ民泊問題
確かにその後、お隣に外国人の旅行者らしき人たちが出入りする様子はありません。ただ、お隣の家がまた打ち捨てられた状態になることで、またしても放置空き家問題が浮上してこないか、心配ではあります。
ヤミ民泊の問題はネットニュースなどで何度か見たことがありますが、東京や大阪のマンションの話だとばかり思っていました。私たちが住んでいる場所のような郊外まで広がっていたのは驚きです。
残念なのは、かつては柴田家の方々が暮らしていた家が、放置空き家になり、ヤミ民泊の舞台になってしまったという事実です。我が家だって娘が1人ですし、数十年後に同じ道をたどらないとも限りません。柴田家のおばあちゃまには良くしていただいただけに、何ともやりきれない気持ちです。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
