市役所の対応は迅速だったが…新たなトラブルの予感
2年前にはとうとう公道に面した方の塀が崩れてしまい、これを機に町内会でもお隣の置かれた状況を問題視し、市役所に対応を要請することにしました。
ちょうど空き家対策が強化されていた頃で、市役所の動きは迅速でした。放置空き家への対応が法制化されていたこともあり、市役所の担当部署ではお隣の物件を相続した人を探し出した上で、勧告や命令を行ったと聞きました。
それを受け、さすがに相続人の方もまずいと思ったのでしょう。
おばあちゃまの義理の息子さんだという60代くらいの男性が菓子折りを持って我が家を訪れ、「牧野さんには大変ご迷惑をおかけしました」と丁寧におわびをされました。
それから間もなく、お隣の不動産は売りに出されたと聞きました。
それからしばらくして1カ月ほど工事が入り、あの柿の木は切り倒され、家屋の方も元のデザインを活かしながら大胆にリノベーションされたようです。おばあちゃまのご主人は建築関係の仕事をされていた方で、お隣の家は開放感のある玄関ホールや2階の広いベランダなど、昭和時代の建物とは思えないくらいモダンな雰囲気だったのです。
工事が終わり、次にどんな人が引っ越してくるのだろうと心待ちにしていましたが、新しい隣人はなかなか現れませんでした。
そうこうするうちに、我が家は、お隣に関する新たなトラブルに巻き込まれることになったのです。
●「これでやっと安心できる」と思っていた牧野さん夫婦。しかし改修工事が終わったお隣の家には、一向に新しい住人が引っ越してくる気配がありません。やがて夜の住宅街に“異様な気配”が漂い始めます。一家を襲う新たなトラブルの真相は、後編【静かな住宅街に響く大音量BGM…隣家が事業者登録なしの「ヤミ民泊」開始、否定する外国人オーナーに突き付けた「動かぬ証拠」】で詳説します。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
