ミーティングが紛糾…

2人が頼んだ定食がテーブルに運ばれてきた。2人とも、午後は予定が詰まっているので、あまりゆっくりしていられない。できるだけ早く食べ終えようと、早速箸をつけた。

「トラブルって?」佐藤が食べながら話の続きをうながした。

「実は、午前中のミーティングで、『仕事中の服装はどこまでカジュアルでもいいか』を話し合っていたんだが、結構キツめの言い合いになっちゃってさ……」

堂島は午前中のミーティングで起きたことを思い返しながら言った。

そのワーキンググループは、「どこまで自由な働き方を認めるか」について、社内の意見を集約するもので、各部門からだいたい3人くらいずつ参加していた。

これまでに、リモートワークの増加や、1時間ごとの休暇の導入など、さまざまな成果をあげていた。

ワーキンググループの性質上、フラットに意見を言い合うことを重視しており、たたき合いの議論になることはほとんどない。そのため、堂島はどうせそんなに揉めることはないと高を括っていた。

だが、予想外に紛糾したため、堂島はちょっと参ってしまっていたのだった。