「年金が40万円も下がったら生活できませんよ!」

友伸さんは、美穂さんが65歳になるまで、つまり友伸さんが69歳の頃まで、加給年金が加算されると思っていましたが、そんな折、美穂さんが63歳を迎えることになりました。特老厚が受給できるようになったため、美穂さんと友伸さんは、手続きのために年金事務所を訪れました。

手続き自体は問題なく進みました。

美穂さんは「前の夫と離婚した際に年金分割を受けているので、その分年金は増えているはず」と思っていました。

しかし、年金事務所の職員から、予想外の話がありました。

「友伸さんの加給年金は、美穂さんが63歳になった時点で加算が終了します」

美穂さんが65歳になるまで4年間加算されると思っていた友伸さんですが、実際には63歳になるまでの2年間しか加算されないということだったのです。

「予想よりかなり安くなるじゃないですか。年金が年間40万円、2年で80万円も下がったら生活できませんよ!」友伸さんはショックを受けてしまいます。

美穂さんの厚生年金加入期間は合計14年で、20年に足りていません。なのになぜ加給年金が2年間しか加算されないのでしょうか。2人はその理由を聞くことになりました。

●なぜ加給年金が2年間しか加算されないのでしょうか? 後編【「年下妻との再婚」の場合は要注意…4歳下の妻と暮らす67歳男性がショックを受けた「年金の想定外」】では、加給年金の受給要件について詳しく解説します。

※本記事に登場する人物の名前はすべて仮名です。

※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。