「私なんか何をやっても…」不登校、中退、そしてひきこもりへ
中学校に進学した麻子さん。勉強の科目は細分化され、授業についていけず学力は落ちていく一方。自信のなさから、クラスメイトに話しかけることも仲良くすることもありませんでした。
麻子さんは強い孤独を抱え続け、とうとう中学2年生の頃から不登校になってしまいました。
その後、復学することなく中学校を卒業しました。
「せめて高校くらいは卒業して欲しい」といった母親の強い希望で、高校は通信制高校に進学。しかし長くは続かず、1年もたたずに退学してしまいました。
「どうせ私なんか何をしてもうまくいかない。私の人生はそんな風になってるんだ」
すっかり自信を失った麻子さんは、一日のほとんどを自室で過ごすようになりました。
焦る母親が結婚を勧めると、娘は“鬼の形相”に…
「うちの子には発達障害がある。生まれつきの障害で完治することは難しい。それでも、いずれ社会に出ていける日が来るだろう」
両親はそのように考え、麻子さんをそっとしておくことにしました。
しかし麻子さんが30歳を過ぎても働きだすことはなく、ひきこもり状態にありました。
そこで母親は次のような提案をしたこともあったそうです。
「この際、結婚をして家庭を築くのはどうかしら? まずは結婚相談所に相談に行ってみたらどう?」
すると麻子さんは鬼のような形相になりました。
「何言ってんのよ! こんな私が結婚なんてできるわけないでしょ? 結婚相談所に行ったところで、鼻で笑われるに決まってる! もういい加減にして!」
麻子さんは涙声で喚きました。
そのようなこともあり、母親は結婚という言葉を二度と口にすることはしませんでした。
その後も麻子さんは自分に自信が持てないまま、何も行動を起こすことはありませんでした。
そうこうしているうちに、父親は70歳を過ぎたころから目に見えるように衰えていきました。このままでは、いつ何が起こっても不思議ではありません。
母親は「長女のために今からできることは何かないのか?」と考えたところ、障害年金の請求を検討するようになったそうです。
●「結婚相談所に行ったら?」という母の言葉に涙を流した娘。 70代を迎え衰えていく両親と、部屋に閉じこもったまま40代になった娘の前に、残された道はあるのか――。後編【「もうダメだ…」無職無収入の43歳女性が人生に絶望…社会保険労務士が見つけた「一筋の光」と、その後訪れた「奇跡の展開」】で詳説します。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
