自己決定権があるのは幸福度にプラス
世界的なウェルビーイングの国際比較データのひとつに、ギャラップ社が行う世界幸福度調査があります。そこでは過去のいろんなリサーチを踏まえて、幸福度に影響を及ぼす要素を集約していますが、そのひとつに「人生の自由度」という要素が含まれています。残念ながら日本は「人生の自由度」スコアはあまり高くないようで、国際的な幸福度ランキングで上位に来ない理由のひとつになっています。
国内の研究調査でも、年収よりも自己決定度合いの有無のほうが、幸福度に及ぼす影響が強いというデータがあります。
言われてみると、私たちは進学、就職、職場でのキャリアなど、なかなか自由に人生を選ぶことができません。
結婚を決断するときや転職するときなどが、数少ない自己決定権を行使するタイミングでしょうか。確かにこうした人生の決断を自らした人は自分の選択をポジティブに考えているようなイメージがあります。
もうひとつ、人生で自己決定権が高くないシチュエーションが「リタイア」です。プロスポーツ選手であればリタイア時期を自分で決めて記者会見に臨むこともありますが、普通の会社員が好きなタイミングで引退することはまずありません。
しかし、これからの時代、「リタイアするタイミングを自分で選べる時代」がやってくるとしたらどうでしょうか。リタイアをウェルビーイング的にもプラスのイベントに変えることができるかもしれません。私はそうした時代の変化を「リタイア・シフト」と名付け、一冊の書籍にまとめました。少し説明してみたいと思います。
