投資信託の良しあしを見定めるのは難しい。相場つきが悪くて短期的には成績が振るわなくても、長期で見れば優れた運用を行っている投信は存在する。逆に、波に乗って一時的に好成績を収めたものの、トレンド転換と共に一気に沈んでいく投信も少なくない。本シリーズ「探せ! あなたの"推し"投信」では、長期投信投資家に人気の投資信託の強さの秘訣を探る。
今回取り上げるのは、朝日ライフ アセットマネジメントが運用する「WCM 世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)」、愛称「ネクスト・ジェネレーション」だ。純資産総額は5月末現在で「資産成長型」と合わせて5000億円を超えている。公募投信の毎月の流入額ランキングでは今年の3月から上位ベスト10の常連になるなど※、順調に資産を増やしている注目のファンドだ。なぜこれほど支持されているのか? 本稿ではその理由をひも解いていく。
※出所=三菱アセット・ブレインズ 投信マーケット概況
「分配金」+「成長投資」の魅力
世界の成長企業への厳選集中投資と、毎月の予想分配金提示という設計が個人投資家の支持を集めているファンドだ。特に2026年1月からは毎月1万口当たり300円~400円の分配金を順調に出しており※、その点でも人気が高い。
※ただし、分配実績は保証されているものではない
2021年10月に設定された投信で、ファンドの分類は世界株式ファンド。「WCMセレクト グローバル グロース株式マザーファンド」を通じて、実質的に日本を含む世界各国の上場株式に投資する。
運用の特徴はその銘柄選定手法にある。株式等の運用指図権限を米国籍の資産運用会社・WCMインベストメント・マネジメント(WCM社)に委託しており、参入障壁の持続可能性、企業文化、構造的成長力、バリュエーションなどに基づいて企業を評価。ボトムアップ・アプローチで厳選し、30〜50銘柄程度に集中投資するアクティブファンドだ。その時々に高い収益が見込まれる分野へ厳選投資するため、設定当時(2021年)にはクラウド、バイオテクノロジー、フィンテックなどを主要なテーマとしていたが、直近ではAI、ヘルスケア、航空・宇宙などを主テーマとし、世界の政治動向や経済のトレンドを取り入れた銘柄選定が行われる。この“選別力”で、市場平均を上回るパフォーマンスをめざしていく。
対円での為替ヘッジは原則として行わない。原則として基準価額水準に応じた金額の分配を目指す「予想分配金提示型」が現在の主力コースであり、毎月25日に決算を行う。分配金の受け取り方に応じて「分配金受取コース」と「自動けいぞく投資コース(再投資)」の2つの申込方法がある。なお、同一のマザーファンドに投資する「資産成長型」コースの純資産総額は約1000億円(5月末現在)と、こちらもなかなかの人気だ。
「資産成長型」はNISAに対応しているが、「予想分配金提示型」はNISAの対象外となっている点には留意が必要だ。
