心強い“しごでき”ケアマネジャーとの出会い

そうなると、これまでのように父を自宅に1人で置いておくわけにはいきません。かと言って私が1人で暮らす1LDKの賃貸マンションに引き取るわけにもいかず、地元での施設探しが始まりました。

母は急な脳疾患で、運ばれた先の病院で亡くなっています。ですから、介護施設を探すのはその時が初めてで、慌ててネットを検索したり、Amazonの評価が高い書籍を買い込んだりしてにわか勉強をしました。

幸い、地元の地域包括支援センターで出会ったケアマネジャーが私と同年代で、ひとり娘でおひとりさまという境遇もよく似ていたことから共感を覚えたらしく、親身になって施設探しをサポートしてくれました。

半月ほどして自宅から車で30分ほどの市内のグループホームに空きが出たという知らせを受け、父と見学に行った上ですぐに入居を決めました。空き家を活用したというグループホームは施設という感じがせず、こざっぱりとしたインテリアで掃除が行き届いているのがよく分かりましたし、スタッフも私より少し上の世代の気さくなベテランの方ばかりだったからです。

こうした施設は圧倒的に女性の入居者の方が多く、男性の入居者は気圧され気味だという話でした。幸運にも、このグループホームの入居者は半数近くが男性でした。認知症と言っても入居者の多くはいわゆる“まだらぼけ”の状態で、一見した印象は普通のおじいちゃん、おばあちゃんです。

ここなら安心して父を預かってもらえると思いました。

気になっていた費用も、毎月の負担は家賃・食費・光熱費などを含めても父が受け取っている年金の範囲内に収まります。