「年金額は14.4%減額」
「これから航太の学費もさらに必要になる。涼子は働いているけど、自営業の自分の収入は不安定だ。早めに年金をもらえるなら、今からもらって確実な収入としたほうがよいのか…」
「年金を繰上げ受給すると、年金の額は減る。ただ、減額率は、かつては0.5%だったが、今は0.4%になっているので、以前よりお得になっているらしい」
弘樹さんはそんな風に考えていました。
しかし、本当に繰上げをしてしまっていいものか迷う弘樹さん。繰上げ受給のことについて、年金事務所で相談することにしました。
年金事務所に出向いたところ、職員から、繰上げ受給制度について説明されました。
「65歳になる前に繰上げすることはできます。1962年4月2日以後生まれの方は繰上げをするともらえる年金額が1カ月あたり0.4%減額になります。弘樹さんが65歳からの年金を繰上げし、62歳になった今月からもらうようにすると、3年(36カ月)の繰上げとなり、14.4%(0.4%×36カ月)減額されます」
弘樹さんにこう伝えた上で、その年金事務所の担当者は、「ほかにもお伝えすべき点があります。そして、これはとても重要です」と言いました。
●「ほかにもお伝えすべき点」とは一体何だったのでしょうか。後編【子どもがいると年金が年29万円も加算される…62歳自営業男性が年金の繰上げ受給をやめた背景】では、その理由を詳しく解説します。
※本記事に登場する人物の名前はすべて仮名です。
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