不動産と再エネに注力 スーパーゼネコンが目指す「超建設」とは
続いて経営戦略に焦点を当てましょう。清水建設は不動産事業を中心に投資を強め、さらなる成長を目指す方針です。27年3月期までの3年間は「超建設」をテーマに3600億円の成長投資を計画しており、うち2000億円を不動産開発に充てます。
【主な投資計画(2025年3月期~2027年3月期)】
・不動産開発:2000億円
・生産性向上・研究開発:850億円
・人財:400億円
・グリーンエネルギー開発:300億円
・新規事業など:50億円
出所:清水建設 中期経営計画
不動産開発には24年3月期までの5年間でも3280億円を投じました。私募リート(不動産投資信託)も設立し、外部の運用資金を受け入れることで物件の売却を加速する体制も構築しています。引き続き投資を継続し、収益の拡大を図ります。
グリーンエネルギー開発にも300億円の投資枠を設定しました。清水建設は500億円を投じた世界最大級の自航式SEP船(※)が22年に完成し、洋上風力発電事業に本格参入しています。今後も再生可能エネルギー発電事業に注力し、収益源に育てる計画です。
※SEP(Self-Elevating Platform)船…自己昇降式作業船。クレーンやくい打ちなどの洋上建設を担う
清水建設の利益構成は、かつて建設事業が大部分を占めていました。しかし、現在は不動産開発の「当社投資開発」や、再生可能エネルギーを含む「その他」の比率が上昇しています。建設事業の立て直しを進めると同時に、建設以外への投資を強めることで全体の成長を目指します。
