保険商品も人気は5年 若年層でも支持
企業型DCの元本確保型には、預貯金以外にも保険商品が用意されていることもある。商品名に“年金”とついていることが多いが、満期まで保有すれば払い込んだ元本に当初約束された利息が上乗せされて戻ってくる点は預貯金と同様だ。
しかし途中で解約する場合には注意が必要だ。預貯金は利息が減るだけで元本は確保されるが、保険商品は解約時の金利状況や手数料などによって元本を下回る可能性がある。その代わり満期まで保有する場合の利回りは、期間が同じなら一般的に保険商品のほうが預貯金よりも高い傾向にある。
企業型DCの元本確保型(保険)の選択状況(2025年3月末)
保険商品も預貯金と同様に満期までの期間によって複数の商品が用意されていることが多いが、どの年数が選ばれているのだろうか。
調査結果によれば、最も選ばれているのは5年(57.2%)、次いで10年(41.7%)が続く。年代別で見ても全ての年代層で5年優位は変わらない。特に60代以上は69.6%に達し、全年代で最も割合が高い。安定的に利回りを享受したいが、受け取りも考慮して10年ではなく5年を選んでいるのだろうか。なお5年については20代が60.9%と全年代で2番目に高い水準だった。金利上昇によって保険商品の利率が改善したことも支持につながっているのかもしれない。
金利上昇で元本確保型の利率が向上
企業型DCの元本確保型で選ばれている期間は、預貯金、保険商品ともに5年の割合が最も高かった。かつて元本確保型は利率が0%近辺で、保有していてもほとんど元本から増えない時代が続いた。しかし2024年ごろから本格的に潮目が変わり、利率も急上昇している。企業型DCのラインアップには元本確保型以外に投資信託もある。資産運用の基本である長期積立分散を実践するためにもうまく組み合わせての活用が望まれる。
●選ばれている投資信託の傾向は? 後編「手数料が安いインデックス VS 銘柄厳選のアクティブ 企業型確定拠出年金で選ばれている投資信託は?【最新860万人調査】」で詳報する。
調査概要 調査名:「確定拠出年金統計資料(2025年3月末)」調査主体:運営管理機関連絡協議会 公表:2025年11月

