前田建設の総合建設グループ 再エネと蓄電池へ積極投資

まずは企業の概要を押さえましょう。

インフロニア・ホールディングスは総合建設グループです。前田建設工業や前田道路、前田製作所を中核に、建築工事や土木工事のほか、舗装事業やインフラ運営事業などを手掛けます。

インフラ運営事業は再生可能エネルギー事業が中心です。買収した日本風力開発が陸上風力発電を中心に国内外で発電所を開発し、売電や発電所の売却などで収益を得ています。インフラ運営事業は、この再生可能エネルギー事業と、空港や道路といった公共インフラの運営受託事業(官民連携事業)が主な収益源です。

もっとも、利益のほとんどは建設事業から得ています。利益構成の大部分は建築や土木、道路舗装です。建設機械の製造やレンタルといった機械事業は貢献が小さく、インフラ運営事業は足元で赤字となっています。

【セグメント事業利益(25年3月期)】

・建築:140億円
・土木:155億円
・舗装:198億円
・機械:23億円
・インフラ運営:-22億円
※事業利益…売上高から売上原価および販管費を控除し、持分法による投資損益を加算して算出

出所:インフロニア・ホールディングス 決算短信

現状は建設が主体ですが、注力しているのはインフラ運営事業です。インフロニア・ホールディングスはM&Aを除き3年間で2300億~2700億円の投資を計画しますが、うち再生可能エネルギーと蓄電池事業が大きな割合を占めています。同社は建設以外の収益源の構築を目指しており、大規模な投資はその一環です。蓄電池事業は比較的新しい事業で、本格的な収益化は28年3月期~29年3月期を想定しています。

【M&A除く主な成長投資計画(~28年3月期)】

・再生可能エネルギー事業:1230億~1330億円
・蓄電池事業:500億~600億円
・官民連携事業:150億~350億円
・海外事業:180億円

出所:インフロニア・ホールディングス 中期経営計画