営業益130億円は大幅未達の公算 収益力のテコ入れ急務
最後に今期(26年3月期)の見通しを確認しましょう。今期は前期比で減収減益の見通しです。中核の機械事業はロックドリルを除き減益、素材事業は金属事業で減益を見込みます。上期には三井三池製作所を持分法適用会社化に伴う利益計上があったものの、政策保有株式の売却が前期比で減速することから、最終利益も大きく減少する計画です。
【古河機械金属の業績予想(26年3月期)】
・売上高:1975億円(-1.8%)
・営業利益:80億円(-18.1%)
・純利益:75億円(-59.7%)
※()は前期比
※同第2四半期時点における同社の予想
出所:古河機械金属 決算短信
今期の予想は従来の計画も下振れます。古河機械金属は中期経営計画で今期の営業利益を130億円と見込んでいました。しかし、最新の予想はこれを50億円下回る内容です。主因は機械事業で、ポンプやトンネル用ドリルジャンボおよび補用部品は堅調に推移した一方、そのほかの多くの製品群が計画を下振れました。ロックドリルは北米向けの需要に一服感があり、苦戦した模様です。
【26年3月期の営業利益計画の差】
※機械事業…産業機械・ロックドリル・ユニックの合計、素材事業…金属・電子・化成品の合計
古河機械金属は15年に「営業利益150億円超の常態化」を目指す方針を設定しました。しかし、今期の予想営業利益は10年前と同水準にとどまります(16年3月期営業利益:79.9億円)。株価はテーマに支えられ好調ですが、今後は利益の成長にも期待したいところです。
現在の中期経営計画は今期が最終年度です。次の計画では、利益の成長戦略に注目が集まるでしょう。新しい中期経営計画は26年5月に発表される予定です。
