NISAを積極的に活用している世代ともいわれる30代だが、それでも地域によって取り組みの違いは大きいのだろうか。この謎を解き明かすうえで参考になるのが「NISA口座の利用状況調査」にある都道府県別・年齢別の口座開設状況(金融庁、2025年11月公表)だ。都道府県別・年齢別の総人口(総務省、2025年5月公表)も併せて使うことで、人口当たりの開設率を都道府県ごとに算出。NISAの県民ランキングを作成した。

【30代】NISA口座開設率ランキング(47都道府県)1位~20位
1位   東京都 44.0%
2位   神奈川県 39.9%
3位   兵庫県 38.4%
4位   大阪府 37.0%
5位   奈良県 36.6%
6位   富山県 36.5%
7位   愛知県 36.3%
8位   千葉県 35.9%
9位   滋賀県 35.8%
9位   福井県 35.8%
11位 徳島県 35.6%
12位 石川県 35.4%
13位 埼玉県 35.0%
14位 福岡県 34.9%
15位 京都府 34.1%
16位 香川県 33.9%
17位 鳥取県 33.8%
18位 岐阜県 33.0%
18位 長野県 33.0%
18位 岡山県 33.0%

※一部の金融機関では基準日時点での都道府県別の口座数を集計できなかった等の要因により、金融庁「NISA口座の利用状況(NISA口座数)」(2025年6月末)と一致しない。
出所:金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査(都道府県別のNISA口座開設状況/2025年6月末時点)」、人口推計(総務省発表、2024年10月時点)よりFinasee編集部作成

30代のNISA口座開設率ランキング。トップは東京都(44.0%)。実はこの高さ、全年代・全都道府県で見ても最高水準だ。東京都は30代の総人口でも全国トップの約191万人だが、その半数近くがNISA口座を開設している計算である。ニューヨーク、ロンドン、香港などとともに「世界の金融センター」と言われることもある東京都だが、NISAについても期待に違わぬ結果となった。

2位に入ったのはお隣の神奈川県(39.9%)。こちらも全年代・全都道府県で見て2位だ。なぜこの2都県のNISA口座開設率が高いのだろうか。可能性の1つとして考えられるのが貯蓄額。総務省が2025年5月に発表した家計調査(貯蓄・負債編、二人以上世帯)によれば、全国の県庁所在地および政令指定都市(全国52都市)に住む人の平均貯蓄額で、東京都区部は3019万円と全国で最も高く、(神奈川県の)横浜市も2575万円と全国で5番目の高さだった。貯蓄額が多いことで、資産形成やNISA口座開設にも意欲的な可能性がありそうだ。

3位に登場したのは兵庫県(38.4%)。関西圏では4位の大阪府(37.0%)や5位の奈良県(36.6%)を抑えて3位だった。こちらも(兵庫県の)神戸市の平均貯蓄額は2152万円と全国10番目であり、比較的高い水準だった。

前編:【40代】NISA県民ランキング NISA熱が高い県 VS 低い県 「NISA先進県」は1日にしてならず!?