資産形成は「50代からでも遅くない」動画配信でスキマ時間を有効活用

ライフプランセミナーは以前から退職準備をテーマに56歳の節目に行ってきました。定年引き上げなど60歳以降の働き方が変化する中、公的年金などを含めた金融教育や資産形成にテーマを変更し、対象者も50代全般に拡大することにしました。併せてスキマ時間を活用できる動画の提供が効果的ではないかと考え、「50代から考える定年後のお金のハナシ」というテーマで8本のショート動画を制作。個人のスマートフォンからも視聴できるようにしました。

そのほかのフォローアップとしてファイナンシャル・プランナー(FP)による個別面談サービスも好評です。グループの福利厚生制度を理解している提携FPに1回90分、年3回まで無料で相談できるサービスで、毎月多数の申し込みがあります。

これらの取り組みの成果は徐々に表れています。資産残高ベースの元本確保型の割合は1年で54.2%から42.4%に減少しました(2025年3月時点)。

一方で、20代の元本確保型のみの保有者が約4割と他の年代に比べて高いことや、事業所間で取り組みにばらつきがあることなどの課題も見えてきました。年代別のアプローチではまずアンケートを実施し、「資産形成に関する不安」「どのような情報源を活用しているか」などの質問への回答を参考に、効果的なセミナー内容を検討していきたいと考えています。

また、加入者への情報提供については従来の紙媒体に加えてメッセージアプリなどのデジタルツールの導入も視野に入れています。