値がさ株を卒業、株式分割で投資額5分の1に

ニトリホールディングスの株価は調整局面です。2024年3月に上場来高値2万4420円を付けたあと、同年7月に1万6355円まで急落しました。同年9月には2万2970円まで反発したものの、以降は再び下落基調となります。

25年7月には1万2000円台まで売られました。1万2000円台は、22年11月以来2年8カ月ぶりです。なお、今期(26年3月期)の第1四半期決算を公表すると、株価は前日比で一時10.1%高と急騰。足元では1万4000円台まで上昇しています。

【ニトリホールディングスの株価チャート(過去5年間)】
・株価:1万4240円(25年9月11日終値)

ニトリホールディングスの株価の動きをグラフで表した図表(過去5年間)
 
出所:Tradingview
 

ニトリホールディングスは、市場評価性(PBR基準)から「JPXプライム150」指数に選出されています。投資家の期待が高く、価値創造が推定されることが採用理由です。

なぜ投資家はニトリホールディングスに期待を向けるのでしょうか。同社は25年10月に1:5の株式分割を予定しており、投資単位は足元の株価で28.4万円まで減少する見込みです(25年9月11日終値)。これまでより最低投資額が小さくなる分、注目する投資家はさらに増えそうです。

今回はニトリホールディングスに焦点を当て、同社の強みを探ってみましょう。