立地の見直し、「早期購入」も

次に多かった対応策は「立地(エリア)を見直した」で14.7%となっている。希望するエリアでは予算内の物件が見つからないため、より手ごろな価格帯の地域へと視野を広げた人々がいるということだ。

例えば、都心から少し離れた地域や郊外の新興住宅地など、従来の第一希望ではなかったエリアへと候補を広げることで予算内に収める工夫をしている購入者の姿がうかがえる。

興味深い点は「住宅取得時期を早めた」という回答が13.2%と3番目に多かったことだ。今後さらに住宅価格が上昇するという予測から、「今買わなければさらに手が届かなくなる」という危機感を持った人々が一定数いるということだろう。

物価高や住宅価格高騰が一時的なものではなく、今後も継続するという見方が購入者の間で広がっているのかもしれない。

「自己資金を増やす」「物件条件を見直す」…手段を駆使して購入

「予算を増やした(手持金を増やした)」という回答も11.5%見られ、住宅ローンだけでなく、自己資金を当初の計画より増やすことで対応している人々もいる。

また、「建物の広さ・階数・築年数を見直した」という回答も10.9%あり、住宅の条件を妥協する選択をした人々もいることが分かる。