金利差と為替の関係性の変化

ユーロドルの水準も確認します。図は縦軸がユーロドル相場、横軸が過去1年間のドイツと米国の実質長期金利差です。このデータを見ると、去年6月から(相互関税が発表される)今年3月までは、金利差とユーロドルは順相関の関係でした。しかし、相互関税が発表された4月以降は、回帰線が水平となっており、金利差に関係なくユーロが上がっている状況です。ユーロ圏の財政拡張という大きなテーマに反応し、金利差を度外視したユーロ高が続いており、このテーマが後退した瞬間にユーロドルが反落する調整が入る可能性があります。

グラフ, 散布図

AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。

米ドルと金利の関係も変化しています。相互関税が発表される3月までは順相関でしたが、4月以降5月までは米国の金利が上がるとドル安が進む逆相関となりました。6月以降は米国のトリプル安に歯止めがかかり、金利とドルの関係が順相関に戻りましたが、水準的には以前よりも大きくドル安方向に下がっています。これはトランプリスクによるものと考えられ、関税などいつどんな政策を出してくるか分からないことで米ドルが下がり、そのままの水準で金利との順相関が戻った状態です。

  

グラフ, 散布図

AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。