物価高騰で美容意識が薄くなる?
続いて九州の景気ウォッチャーたちによる現状判断の理由のコメントを深掘りしていく。まずは家計動向関連で現状判断コメントが多かった順(□不変、▲やや悪、○やや良、以下略)に見ていこう。
スーパー店長「物価高騰は続いており、消費者の購買動向に変化はない。特売日の売上支持率が向上している状況で、特に食品は顕著となっており、購入を見極める行動が見受けられる。そのため、販売点数の伸び悩みが営業成果の指標となる数値につながっている」(□不変)
美容室経営者「2~3カ月前から比べ景気は良くなる予定であったが、数字を見てもお客の動きが遅く景気回復していない。物価高騰でお客の美容意識の薄さが推察される。気温上昇に伴う動きに期待」(□不変)
乗用車販売店役員「小型車中心の販売や中古車相場の価格が落ち着いた影響で、新車や配車台数が減少している。そのため販売台数が減少しており、収益状況は悪化している」(▲やや悪)
介護サービス「水道光熱費の高騰や食材、特に米の価格上昇により、全体コストが増加している。他産業では大幅な賃上げを行っているが、介護業界では価格転嫁ができないため賃金格差がさらに拡大しており、人材不足も重なって厳しい経営状況となっている」(▲やや悪)