商社ETFなら1口単位で売買OK アクティブ型も組み入れ多い

少額投資なら投資信託も活用したいところです。必要な投資額は、取引所で株式を直接買うよりも抑えられる傾向にあります。伊藤忠商事の株式を組み入れる銘柄を買えば、間接的に投資が可能です。

たとえば「NEXT FUNDS 商社・卸売(TOPIX-17)上場投信」は「卸売業」へ分類される企業へまとめて投資するETF(上場投資信託)です。組み入れの上位は、伊藤忠商事などの総合商社が並びます。取引所価格は8万4010円(2025年3月21日終値)ですが、原則100株単位の株式と異なり、1口単位で売買が可能です。

【NEXT FUNDS 商社・卸売(TOPIX-17)上場投信の組入上位5銘柄】

・三菱商事:19.6%
・伊藤忠商事:19.1%
・三井物産:17.5%
・住友商事:8.6%
・丸紅:8.2%
※2025年2月末時点

出所:NEXT FUNDS 商社・卸売(TOPIX-17)上場投信 月次レポート

上場しない一般的な投資信託の場合、購入単位は金融機関によって異なります。多くの金融機関は100円~1万円を最低投資額としており、1円単位で購入額を調整できます。

非上場の投資信託で、伊藤忠商事を組み入れる銘柄には「新光日本インカム株式ファンド(3ヵ月決算型)」があります。安定した配当と値上がりが期待される株式などに投資する銘柄です。

また、伊藤忠商事は個別の分析に基づいてポートフォリオを積み上げる「ボトムアップ」型のファンドでも上位に組み入れられています。「JPMジャパンマイスター」や「フィデリティ・ジャパン・オープン」は、いずれも独自に個別企業を調査し、成長が期待される企業へ投資します。

【伊藤忠商事を組み入れる投資信託の例】

 
※新光日本インカム株式ファンド(3ヵ月決算型)は2025年2月末、その他は2025年1月末時点
出所:各銘柄の月次レポート
 

少額投資に活用したい単元未満株と投資信託

伊藤忠商事の株式は証券会社で購入できます。ただし、同社の株価はやや大きく、投資にはまとまった資金が必要です。

少額で投資したいなら、単元未満株のサービスを利用しましょう。100株未満の株数で取引できるため、少ない資金から投資を始められます。

また、投資信託でも少額投資が可能です。最低投資額は小さいことが多く、金融機関によっては100円から投資できます。なお、投資信託は複数の銘柄で運用されるため、伊藤忠商事への配分が薄まることには留意しましょう。