株式は証券会社で 損切りに活用したい「逆指値」とは
株式は証券会社で取り扱っています。日産自動車へ投資するなら、まずは証券会社で口座を開設しましょう。
なお、日産自動車の状況を踏まえると、当面は大きな値動きが予想されます。想定以上の損失とならないよう、「損切り」は視野に入れておきたいところです。損切りとは、評価損の状態であえて売却し、損失を確定させる取引を指します。
損切りで活用したいのが「逆指値(ぎゃくさしね)」です。通常の指値での売り注文が「〇円以上で売る」という条件であるのに対し、逆指値の売り注文は「〇円以下で売る(※)」という条件となります。
※正確には「〇円以下で売りを発注する」。逆指値は発注の条件(トリガー)を指定する注文であり、売買価格の条件は別途指定する
たとえば「100円を割り込む下落は許容できない」と考えたとき、「100円以下で売る」という逆指値で発注します。この場合、株価が100円を上回るときは保有を継続でき、100円以下で売却できます。
このような仕組みから、逆指値は株価が想定よりも下落したときの損切りに便利です。
日産自動車へ投資できる投資信託3銘柄
投資信託を通じて日産自動車へ投資するなら、「日経平均高利回り株ファンド」が候補です。予想配当利回りが高い株式へ投資する銘柄で、日産自動車の比較的大きく組み入れています。
なお、先述のとおり日産自動車は今期(2025年3月期)の予想配当金を未定へ修正しました。配当の状況によっては、組み入れから外れる可能性もありそうです。
「静岡ベンチマーク・ファンド」も、日産自動車を上位に組み入れています。同銘柄は、静岡県にゆかりのある企業へ投資します。日産自動車の地盤は神奈川県ですが、主要な子会社のジヤトコは静岡県の富士市に本社を構えます。
株式のようにリアルタイムで売買したいならETF(上場投資信託)が選択肢です。「NEXT FUNDS 自動車・輸送機(TOPIX-17)上場投信」なら、日産自動車を含む自動車に関連する企業へまとめて投資できます。
【日産自動車の株式を組み入れる投資信託の例】
※2025年2月末時点
株式と投資信託はいずれもリスクあり 投資は慎重に
日産自動車は、他社との提携も視野に入れつつ、リストラで回復を目指そうとしています。足元は苦戦していますが、再建にメドが立てば株価は上昇するかもしれません。
とはいえ、値動きには注意したいところです。先述のとおり、当面の日産自動車の株価は大きな変動が想定されます。
投資信託の場合、原則として日産自動車以外の株式も組み入れるため、リスクの低減が期待されます。一方で、日産自動車への配分が薄まることには留意が必要です。
いずれの方法でも、投資は慎重に判断し、余裕資金で行うようにしましょう。