マイクロソフトは米国で最大級の規模を持つ企業です。知名度は日本でも高く、そのサービスは日常生活に溶け込んでいます。投資を検討する人は少なくないでしょう。

マイクロソフト株式は証券会社で購入できます。ただし、投資信託でも投資可能です。今回はマイクロソフトへ投資する方法を解説します。

ソフトウェアの巨人 クラウドやAIが業績をけん引

まずは企業の概要を押さえましょう。

マイクロソフトはソフトウェアの開発企業です。1975年にビル・ゲイツ氏が設立しました。代表的な製品はOSの「ウィンドウズ」やアプリケーションの「オフィス」などです。

業績の中核はクラウド型サービスです。この分野では「マイクロソフト365」や「ダイナミクス」、「アジュール」などを提供しています。そのほか、「サーフェス」や「Xボックス」といった機器も手掛けています。

マイクロソフトはM&Aに積極的な企業としても知られます。2016年にビジネスSNSのリンクトインを買収したほか、「チャットGPT」を開発するオープンAIには2019年から出資を続けてきました。また2023年にはゲーム開発のアクティビジョン・ブリザードを子会社化しています。

業績はどうでしょうか。直近2024年10月~12月は増収増益でした。OSや機器は横ばいながら、好調なクラウド型サービスやAI事業が業績をけん引しています。

【マイクロソフトの業績(2024年10月~12月)】
・収益:696億ドル(+12%)
・営業利益:317億ドル(+17%)
・純利益:241億ドル(+10%)

【マイクロソフトのセグメント収益(2024年10月~12月)】
・プロダクティビティ・アンド・ビジネスプロセス:294億ドル(+14%)
・インテリジェント・クラウド:255億ドル(+19%)
・モア・パーソナル・コンピューティング:147億ドル(+0%)

※()は前年同四半期比
出所:マイクロソフト プレスリリース

投資には証券会社で外国口座の開設が必要

次にマイクロソフトへの投資方法を紹介します。

株式は証券会社で購入できます。ただし、マイクロソフトはアメリカの株式市場に上場する外国銘柄です。外国株式を買うには、外国口座を通じて投資する必要があります。証券総合口座と別に外国口座も開設しておきましょう。

口座が準備できたら入金します。基本的に米ドルの取引のため、証券口座で日本円から振り替えておきましょう。証券会社によっては日本円から直接買える場合もあります。

なお、マイクロソフトの株価は409.04ドル(2025年2月12日終値)、1ドル=154円なら約6万3000円です。アメリカ株式のマイクロソフトは1株単位で売買できます。