老後2000万円の半分に満たない年金受給者が半数近く
まずは年金受給者の貯蓄額から。今回参考にしたのは、ベンチャーサポートコンサルティングが発表した「老後資金」に関する調査。子どもがいる65歳以上の男女(年金受給者)505人と、両親または父母のどちらかが健在、かつ子どもがいる30代~40代の男女(現役世代)505人が対象だ(計1010人)。
調査では年金受給者に「65歳までに貯蓄した金額」を質問した。その結果、最も回答率が高いのは「500万円未満」で31.3%。次いで「3000万円以上」(24.0%)、「500万円~1000万円未満」(16.0%)、「1000万円~1500万円未満」(7.1%)と続く。3000万円以上貯めた割合が4人に1人の一方で、老後2000万円問題で話題となった額の半分に満たない人が半数近くを占める結果になった。
十分な老後資金を貯められた人と、そうでない人で二極化が生じているようだ。
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