近年、年上の妻を選ぶ人が増えています。厚生労働省の人口動態統計によると、2023年に結婚した初婚同士の夫婦のうち24.8%は妻が年上となっています。この傾向は1970年頃から続いています。「男性の方が年上」という結婚観が変わってきている今、年上の女性を選ぶ男性も増えています。今回の記事では、41歳の女性と31歳の男性の結婚について紹介していきます。
15年近く彼女がいなかった士業の男性
31歳の佐々木達也さん(仮名)は、優しくおとなしいタイプ。異性に積極的ではなく、女性と交際をしたのは高校時代まで遡ります。交際といっても、高校のクラブ仲間とグループ交際をしていたくらい。異性に興味を抱くよりも、勉強に熱心な人でした。
大学は、第一志望の有名大学に入れなかったため、就職に不利だと考え、資格取得を目指しました。大学生ですから、資格を取るために通う予備校代がありません。せっかく大学に入ったのに、また親にお金の相談をしなければならないのは気が重いですが、出せないものは出せません。親に相談すると、「一生働くわけだから、その決断はやむを得ないだろう」ということで、資格を取るための予備校代を出してくれたそう。そしてその後は、ひたすら勉強の日々です。27歳でようやく資格試験に合格し、研修を経て一人前になったのは30歳の時でした。
30歳になり仕事をする上では一人前になっていましたが、これまで勉強に明け暮れていたので「彼女いない歴」があまりにも長くなっていました。かれこれ、15年近くです。佐々木さんも、このままでは結婚ができないかもしれないと不安になり、31歳で結婚相談所に入会しました。佐々木さんは優しくておっとりした性格、そして31歳という若さで士業をしています。士業は年収も高いので、佐々木さんはハイスペックな男性、お見合いの話も順調に進みます。