年末調整がちょうどいい資金に。翌年すぐに確定申告で還付ももらえる
寄付をするといってもまとまったお金がない、という人もいるでしょう。「お金があればなあ……」という人には、ちょうどいい「臨時収入」が年末にあります。12月の年末調整です。
年末調整は毎月少しずつ払いすぎていた所得税(給与から天引きされていた)を年末に精算し、過払い分を還付する仕組みです(不足があれば追加で納付するが、ほとんどの場合、還付になる)。
給与や賞与は生活資金に回す必要が高いので、寄付に回す余裕がない、という人も、年末調整のお金は感覚的には臨時収入に近く、寄付に回しやすいのではないでしょうか。
年末調整の還付金を、できれば数千円以上のまとまった金額で寄付に回してみましょう。
先ほど紹介したとおり、寄付団体を選ぶのも寄付のウェルビーイングの要素です。
私個人はWFP(ワールドフードプログラムの略)に毎年少額を寄付し続けて20年近くになります。アフリカでは今も学校教育を受けさせてくれない親がいるそうですが、「学校に子どもを通わせれば給食が出るので一食タダになるよ」と説得して基礎教育を受けさせるのだとか。もちろん自然災害や難民が発生したときの支援も行っており、東日本大震災のときは国内でも支援活動を行っています。
あなたも自分が共感する取り組みを行う団体を探してみてください。おもしろいところではJAXAのような科学技術振興団体なども寄付することができ、はやぶさ2の部品の一部になっていたりします。
寄付をした金額の一部は寄付金控除の対象となって、自分に戻ってきます。翌年2月の確定申告で手続きをすれば実質負担はさらに少なくなります(寄付金控除の対象団体であり領収証を受けるなどの条件あり。詳しくは団体のWEB、国税庁の確定申告ページを参照してください)。
個人的には12月に寄付をすると一番気持ちが幸せになれると思います。自分たちが幸せであることに感謝しつつ、誰かに幸せをおすそわけする気持ちで、「寄付」を考えてみてはいかがでしょうか。
きっとあなたのウェルビーイングも高まると思いますよ。