値上げ品目数最多は「加工食品」、カカオ豆高騰で「菓子」が次点に!

続いて「分野別」に見てみよう。多く値上げが行われたのは、どの分野だろうか。

出所:株式会社帝国データバンク「『食品主要195社』価格改定動向調査―2024年11月」

品目数が最も多かったのは、ふりかけ製品を中心とした「加工食品」。124品目が値上げとなり、11月全体の4割超を占める計算だ。

「菓子」(91品目)が続く。チョコレート製品の値上げが相次いだことで、品目数が増えた格好だ。

チョコレート製品値上げの要因の一つが「カカオショック」とも呼ばれる原材料・カカオ豆の価格高騰だ。各メーカーが値上げに踏み切った。依然として「カカオショック」収束の兆しは見られず、今後の動向が注目される。

「調味料」(58品目)も、値上げ品目が多い分野。なお、ここまで見てきた「加工食品」「菓子」「調味料」は値上げ率も高い(14%・18%・16%)。日常的に購入するものだけに、家計に大きく影響しそうだ。

前月に1362品目が値上げをしたこともあってか品目数自体は少ないが、値上げ率では、「酒類・飲料」(23%)も目立つ。特に飲酒習慣がある人にとって、頭の痛い値上げとなりそうだ。