およそ半数が「希望する立地条件・地域」を理由に購入

そもそも中古物件を購入した人は、何が決め手となったのだろうか。LIFULL HOME'Sは、中古住宅購入者1099人を対象にアンケートを実施。「中古物件を選んだ理由」について聞いたところ、次の結果となった。

出所:LIFULL HOME'S「購入者に聞いた『中古物件購入時に注意すべきこと』ランキング」

1位は「希望する立地条件・地域だったから」(45.0%)。およそ半数が、希望に合う場所で中古物件を見つけたことにより、購入に踏み切ったことが分かる。

2位は「実際に見ることができたから」(26.4%)だった。中古物件の魅力の一つは、実際の住環境を確認してから購入を決められること。やはりこの点が決め手になる人は多いようだ。

3位には「設備や間取りなどの条件が見合ったから」(24.8%)が続く。生活する上で、設備や間取りは大切なポイントであることが見て取れる。

一方で、中古物件購入者が不安を覚えた点は何なのだろうか。同アンケートでは「中古物件検討時の不安」についても質問している。

1位は「価格の適正さ」(30.3%)、2位はほぼ同率で「耐久性(老朽化)」(29.8%)という結果に。中古物件は築年数が経過しているケースも多いため、耐久性や建物の劣化について不安に感じる人は少なくないようだ。

出所:LIFULL HOME'S「購入者に聞いた『中古物件購入時に注意すべきこと』ランキング」

続いて3位は「リフォーム/修繕などの追加費用」(24.0%)。リーズナブルな価格で購入できたとしても、リフォームや修繕に多額の費用がかかれば、結果的にコストがかさむ。事前にリフォーム業者の見積もりサービスやホームインスペクション(住宅診断)などを利用して、大まかな金額を把握しておくと安心できそうだ。