新NISA、認知9割超も4人に1人は内容の把握追いつかず
家計診断サービスなどを提供する400F(フォーハンドレッド・エフ)は10月9日、「新NISAの利用意向調査(2024年10月)」の調査結果を公表した。同調査は自社サービス「オカネコ」の利用者574人を対象にwebアンケート調査で実施された。
「2024年1月から新しいNISA制度(以下、新NISA)が導入されたことを知っていますか?」の質問では、「知っている」(91.5%)で認知率の高さが際立った。今年1月に行われた同じ調査では「知っている」は86.6%にとどまり、9カ月で認知率は4.9ポイント増加した。
一方で、新NISA制度の内容について問う質問では、「内容について把握していない」(27.1%)が最多となった。新制度から9カ月が経過したものの、4人に1人が制度の把握に追いついていないことがわかった。
新NISAは、株式や投資信託に対して税制優遇措置を受けながら資産増を目指せる制度で、個人の資産形成を後押しするもの。旧NISAと比べて、年間の投資枠が360万円にまで拡大し、非課税期間が無期限となった。
旧制度よりも利便性が高まったため、利用率は高い水準となっている。
「2024年1月から始まった新NISAを利用していますか?」の質問では、「利用している」(37.8%)が前回の1月調査から20.4ポイント増、「利用を検討している」(5.4%)が前調査から14.6ポイント減だった。