ワークライフバランスを重視し、収入増にも意欲的。欲張りなZ世代
そもそもZ世代はどのような価値観をもっているのか。今回の調査は不動産・住宅関連サービスを提供するオープンハウスグループとLIFULLがZ世代およびX世代(1960年代半ばから1970年代に生まれた人)で住宅購入者および住宅購入意向者600人を対象に実施。生活や住宅購入に対する考え方について質問、その回答を集計することで、X世代と比較、Z世代の特徴を浮かび上がらせている。
調査結果では、「自分の未来は明るいと思う」「プライベートも重視してワークライフバランスを大事にしたい」「収入を増やして使えるお金を使いたい」の回答で、いずれもZ世代がX世代より高い傾向がみられた。保守的で安定志向とも言われるZ世代だが、調査結果からは自分の未来にポジティブで、ワークライフバランスを重視しつつ収入増にも意欲的な姿が浮かび上がる。
ほかにも世代間ギャップを感じさせる回答が続く。特にギャップが大きかったのは「人付き合いは深く幅が狭いほうだ」という質問への回答だ。Z世代はX世代より23.0%高く60.3%を記録、過半数を占める結果になった。続く「どんなに良くても他人の評価を聞いてから購入したい」の回答で、Z世代がX世代より高かった背景にも、こうしたZ世代の仲間意識の強さがあるのかもしれない。
また「高額なものは分割払いで払えれば購入したい」の回答では、Z世代がX世代より高い傾向で、サブスクに慣れ親しんでいるからなのか、分割払いに対する抵抗感が相対的に少ないようだ。