トヨタ自動車は国内で最大の上場企業です。時価総額は2024年3月に国内初の60兆円に到達しました。初めて日本株に投資するなら、トヨタは有力な候補となるでしょう。
足元で進む円安も、トヨタへ資金を向かわせそうです。トヨタは円安で利益が増加する傾向にあり、2024年3月期は6850億円の増益効果がありました。
トヨタへの投資といえば、多くの人はトヨタ株式を買うことをイメージするでしょう。しかし、投資信託でもトヨタへの投資は可能です。時価総額の大きいトヨタは、日本株ファンドの多くで組み入れられると考えられます。
銘柄を選べば、投資信託でも高い比率でトヨタへ投資することが可能です。今回はトヨタへの投資割合が比較的高い投資信託を紹介します。
自動車の国内最大手 販売台数は4年連続で世界首位
投資信託の紹介の前に、まずはトヨタの概要を押さえましょう。
トヨタは国内最大手の自動車メーカーです。連結子会社にダイハツ工業と日野自動車、持分法適用会社はSUBARUを持ちます。持分法適用会社には、デンソーやアイシンといった世界的な部品メーカーも並びます。人気の車種が多く、2023年の新車販売台数は上位3位までをトヨタが占めました。
【国内の新車販売台数 上位5車種(2023年)】
・カローラ(トヨタ):19万4364台
・ヤリス(トヨタ):15万4870台
・シエンタ(トヨタ):13万2332台
・ノート(日産):10万2805台
・ルーミー(トヨタ):10万800台
国内だけでなく、世界でも高い競争力を持ちます。グループの世界販売台数は2023年で1123万台となり、4年連続で世界首位になったとみられています。
直近の業績は大幅な増収増益です。前期と比べ売り上げは2割の増加、利益は倍増しています。先述の通り為替の影響もありますが、増益の多くは営業面の努力によって実現したとトヨタは説明しています。
【トヨタ自動車の業績(2024年3月期)】
・営業収益:45兆953億円(+21.4%)
・営業利益:5兆3529億円(+96.4%)
・純利益:4兆9449億円(+101.7%)
※()は前期比
出所:トヨタ自動車 決算短信