“お得感”が20代女性の心を捉えた!

高山:やっぱり、いわゆる「老後2000万円問題」で老後資金を意識し始めた20代は多かったんですね。その他に考えられる理由はありますか?

今井:ひと言で言うと、「お得感」が大きかったのではないでしょうか。
当社では、投資信託や国内株式への投資に楽天ポイントを利用できる「ポイント投資」サービスをご提供しています。お買い物などで貯まったポイントを使うので、投資へのハードルが下がったのではないかと思います。
また、楽天グループの各種サービスを利用することで、楽天市場のお買い物で付与されるポイント還元率が向上する「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」の条件に、楽天証券の「ポイント投資(投資信託)」が追加となった点も大きな理由として挙げられます。
さらに、「楽天カード」のクレジット決済で投資信託の積立を可能にしたことで、積立額の1%分のポイント還元(決済額上限5万円/月)も受けられるようになりました。
「ポイント投資(投資信託)」は2017年8月から、その他のサービスはいずれも2018年の秋からスタートしたサービスですが、このような“お得感”の高いサービスが女性の心を捉えたのではないかと思います。

高山:SPU達成の条件は、500円以上の「ポイント投資(投資信託)」ですよね? それで買い物のポイント還元率が上がるなら、やってみようという気になりますよね。

今井:そうですね。さらに、証券口座を開設しなくても投資を疑似体験できる「ポイント運用by楽天PointClub」も若い女性に響いているようです。
このサービスは楽天が提供しているものなのですが、楽天証券の「ポイント投資」と同様に、元々もらったポイントなので、たとえ損をしても大きな痛手にはなりません。また、投資はお金持ちがやること、というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、投資初心者の方が投資への第一歩を踏み出せないハードルを超えられるように、ポイント運用の最低額は100ポイントと少額に設定したんです。
一方、「ポイント投資」のほうも好評を博しています。2017年8月から投資信託、2018年9月から投資信託の積立、2019年10月から国内株式と、購入対象の拡大を進めていることもあり、ユーザーは右肩上がりで伸びている状況で、投資信託購入者の実に8割がポイントを使っています。今までコツコツと種まきをしてきたものが、成果につながったと思っています。

高山:確かに、ポイント投資のサービスが導入されてから、投資の垣根がぐっと下がった感じがします。
2020年1月の20代女性の口座開設数は全体の9.4%になり、20代女性の口座開設数が躍進しているというお話でしたが、2018年9月にSPUの対象になったことで、楽天市場を利用している20代女性たちが流入してきた影響が大きそうですね。

今井:実際、楽天市場を利用しているユーザーは女性が多いので、その影響は大きいと思います。若い世代はネットリテラシーが高い方も多いので、それで20代女性が増えたとも言えるかもしれませんね。
最初は気軽にトライできる「ポイント運用」から始めて、その後、現金も追加して(証券口座を開いて)投資するという方も非常に多いので、資産形成という意味では、とても良い流れが生まれていると思います。