お金の不安をまず「月単位」で解消すると、ぐっと安心感が増す
お金の不安というのはいくつかのタイミングで分割することができます。
・「数年から数十年単位」でのお金の不安
・「半年から年単位」でのお金の不安
・「月単位」のお金の不安
このうち、遠い未来に備えるようなお金の不安は一朝一夕に解消することはできず、少しずつお金を積み立て、NISAで資産運用をするなど、一歩一歩積み上げていくことが大切です。しかし、その「少しずつ積み立て」ができなければなりません。
半年から年単位でのお金の不安は、具体的な出費額を見極めることで漠然とした不安を消すことができ、ボーナスを視野に入れながら準備を考えていくことで解決できるでしょう。
もうひとつ、月単位のお金の不安はどうでしょうか。
「今月やりくり、大丈夫かな?」
「クレジットカードの引き落とし、多いなあ」
「給与振込日まで残高足りるかな?」
という不安があると気持ちは落ち着かないですし、他の面で人生が充実していたとしても、心から幸せを実感することは難しいと思います。
これに対して、毎月のやりくりに余裕を持てている人、少なくともキャッシングの心配はしなくていい人の方が心は穏やかですし、余裕を持って日々を暮らせるはずです。
お金の不安から解放されればそれ自体が幸せですし、趣味や生きがい、家族との時間から得られる幸福もより実感できるのではないでしょうか。
家計の「見える化」が安心づくりに有効 家計簿アプリを使ってみよう
会社員であれば「見える化が大事」と言われたことがあるでしょう。ひとりで抱え込まないこと、進捗を共有すること、ビジネスプロセスが可視化されることは、現状を把握し改善するために重要です。同じことを家計でも考えてみましょう。
今、スマホのアプリを使えば家計管理は簡単にできるようになっています。検索すると家計簿アプリは山ほどありますが、注目したいのは、「自動記帳」ができるもの。
銀行口座(モバイルバンキング)、クレジットカード、ECサイトのアカウント、一部の電子マネーなどを初期登録すると、利用履歴が自動的に家計簿に記帳されるようになるのです。
例えば、銀行に給与振込があれば「収入○○円」と記入され、水道代やクレジットカード代が引き落とされれば支出の状況が自動的に記入されていきます。1カ月でどう使われたかが分かるようになります。
家計簿の記帳というと「面倒なもの」「大変なもの」という印象がありますが、そうした手間ひまかける部分は機械にやらせてしまえばいいのです。レシートもスマホのカメラで撮影すれば高精度で読み取り、簡単に入力が完了します。
マネーフォワードME、Zaim、Moneytree、楽天家計簿などが、自動記帳機能がある家計簿アプリです。基本料金は無料ですから、まずはお試しでやってみるといいでしょう。